【私の中学受験体験記】
塾に通い始めたのは小学校4年生の頃です。
私は、小学生の頃は都内の多摩地区に住んでいました。
小学校で成績が良かったので、塾で勉強を始めました。
昭和50年代のことで、4年生と5年生は算数と国語の2教科のみを勉強していました。
今と違って2教科だけで受験できる中学校が割と多かったように思います。
元々私立中学への進学をそれほど真剣には考えていなかったのですが、負けず嫌いな性格だったため、塾でもテストの順位が悪くなるのを気にして、一人で勝手に勉強していました。
塾は地域の学習塾のようなものではなく、多摩地区にいくつも校舎を展開する割と大きな進学塾でした。
現在のサピックスのような厳しさとは違うと思いますが、全校舎を合わせた中で成績上位に食い込むには、それなりの努力が求められました。
日曜日の試験に向けて、予習復習欠かさず授業も休まず、頑張って通っていたと記憶します。
6年生になる直前、算数・国語の成績がかなり良かったので、いきなり4教科の難関中学を受験するよう、塾の先生達から勧められました。
得意になって言われた通りに4教科の勉強を始めたのですが、正直これは無謀でした。
理科と社会は、知識積み上げ型の教科ですから、むしろ算数・国語よりも早い時期から興味・関心を育てておくぐらいでないと、今は全く太刀打ちできないのではないかと思います。
自慢できることは、親に言われて勉強したのではないということです。
負けず嫌いが功を奏して、また数字にこだわる方でしたので、テストの成績ということを非常に気にし、それが受験勉強として役立ちました。
6年生の春、「今年は漫画は読まない!」と、そう自分で決意しました。
そしてそれを実行しました。
中学受験を振り返って
振り返って子供ながら自制心があったなと誇らしく思います。
これから受験をする皆さんに、特に親御さんに言いたいことは、「中学受験は思ったよりも大変だ」ということです。
生半可な気持ちでスタートして、途中で嫌になってやめてしまうというケースをよく見かけます。小学生ですから「モチベーション」ということが非常に難しい。
にもかかわらず、やるべき勉強は驚くほど多い。
このジレンマを常に意識して下さい。
お子さんを見て、どんなものでもいいので、受験に対する動機があるのかどうかを見定めておくことは大切です。
また、塾の授業を体調不良でしばしば休むようでは、第1志望合格はまず望めないような気がします。
周りを見ていても、合格した友達はみんなほとんど皆勤賞でした。
健康や体力もまた、中学受験では重要な要素になることを覚えておいてください。
ちなみに合格したのは御三家の中学校です。
管理人のコメント
受験や受験勉強を実際に経験したご本人からの経験談は説得力がありますね。
ご自身でモチベーションを維持し、受験勉強を乗り越えたようですが、殆どのケースでは親のサポートが重要になります。
サポートは、勉強を見てあげることではありません。
精神的な面で、子供が追い込まれているときには、ゆるめてあげる。
どうしても勉強にやる気が出ない時はモチベーションを上げてあげる。
不満が爆発しそうな時は、その感情を吐き出させ、受け止めてあげる。
そんなサポートが重要なのではないでしょうか。
そして、勉強の方は塾の先生に任せましょう。
子供なりの視点から、想像以上に大変だったという貴重な経験談ですね。
親御さんは、お子さんが無理をしていないか、追い込まれていないか、しっかり観察してあげることが大事ですね。