【中学受験体験記】
中学受験から早12年
春になり、少し大きめの制服に身を包んだ、
うれしそうに通う新入生を見かけるようになりましたね。
見ているだけで、こちらまでうれしい気分になるものです。
わが家にも2人の大きな子どもたちがいます。
早いもので、上の娘が中学受験をしてから12年もの月日が経ちました。
小学3年生の2月から、四谷大塚に通って、くる日もくる日も
授業、宿題、授業、宿題…テスト、その後はテストの成績順でクラス替えがあって一喜一憂の日々。
…親の方が心を痛める日々でした。
娘は、親の心配をよそに、友だちと電車に乗って嫌がる事もなく、通いました。
今の学校教育では、成績は2〜3段階評価、運動会の徒競走は、最初にタイムを計り、同じくらいの速さの子たちが走るため、誰が早くて誰が遅いのかわからないようにしています。
もちろん、いじめや不登校にならないための措置だと思いますが、子どもたちの中にも競争心を持っている子も少なくありません。
中学校は公立に行っても、高校に行く時は受験をして、受からなければなりません。
子どもが少なくなっている今、高校卒業後の進学は、どの分野でも半数を超えてきています。
そのため大学、または専門学校などの入試もあります。入社試験や国家試験などもあるでしょう。
子どもたちはどこかの場面で人と争い、勝ち抜いていかなければならないのです。
いつ、初めての受験をするのが子どもたちにとって、好ましいのか?
それは、その子どもの性格や得意なこと、やりたいこと、親の考え方、経済力、環境など、いろいろあるでしょう。
子どもとよく話し合って、もし、中学受験と決めたのであれば、3年間、親も子も受験を軸にしたスケジュールを組みましょう。
塾選び
この10年ほどの間にだいぶ変わったように思います。
首都圏なら日能研、四谷大塚に入っていれば…と言われていましたが、SAPIXが上位校に多数合格させることができるようになりましたね。
少人数制でテストごとにクラスは変わる。
プリント中心の授業で、そのプリント整理は親の仕事と言われていたので、小さな妹弟がいたり、フルでお仕事をされている場合はかなりの負担だと聞いています。
中学受験は親と子が力を合わせて成し遂げるものだと思います。
そして、中学受験の第1歩は塾選びだと思います 。
学校選び
塾で偏差値がこのくらいだから、この学校を受けるのがいいと指導があります。
もちろん、わが子の偏差値より高い学校を受験しても受からない可能性が高いと思います。
ただ、偏差値より大切なものもたくさんあります。
オープンスクール、学園祭などに家から学校までの通学方法で実際に行ってみる。
いくらいい学校と言われても1時間以上かかる場合や、通勤通学ラッシュの電車は特に女の子には辛い日もあります。
毎日のことなので、通学に関しては特に注意した方がいいでしょう。
学校案内などを見て教育方針や、部活、授業以外の行事もみたり、学校説明会があれば聞いでみましょう。
中高一貫校なら、大学の入学実績や指定校推薦などに目を通して、これからのわが子の3年間、6年間、その後のことまで、考えて決めることが大切だと思います。
あとは、子どもがここて学びたいと思うインスピレーションのようなものを信じるのもいいかもしれません。
固い事ばかり書いて、おもしろみもないものになっていますが、わが子の一生を決める大事な決断です。
時間をかけて決めてくださいね。
わが家の上の娘は今、私立中高一貫校の教員をしています。
娘が通った6年間で、尊敬できる先生に出会えたため、大学では教育学部にはいり、娘がそうであったように、卒業後もいつ行っても、暖かく迎え入れてくれる先生になりたいと、転勤がある公立の学校は選ばず、私立の中高一貫校に勤めて、今頑張っています。